
おすすめギフトしてくださって、一気に読み終えた「カヨと私」。ヤギのカヨと人間旬子さんのドキュメンタリー。一緒に暮らし始めて、振り回されたり、幸せをもらったり、社会や環境の仕組みについて考えさせられたり、最も大きな命。の育み、の時間を共にさせてもらったり。人間とヤギの壁をはるかに超えた(と、人間は思っている)感覚が、小豆島で暮らし始めた著者と、私の今と。重なる部分が多々。思った以上の繁殖力の強さに驚き、できた子山羊の去勢に悩む著者と心の葛藤や、言葉通じないけれど意思の疎通できた時の喜び。山羊と暮らして、外から見ると、餌の確保や時間も取られて大変になっているよね。だけにしか見えないことも、当の本人たちは、今まで誰も教えてくれなかったことの学びでしかなく、とても愛おしい生き物であり、これほどの圧倒的美しさを、暮らしの中で体験させてくれ、ありがとうでしかないこと。自分と同じような気持ちで、山羊と生きている人がいるんだ。ただ、それだけ、たったそれが知れて嬉しい本でした。

4月30日産まれ、春雨くん
山羊と暮らし始めて1年弱
4回あった全ての出産に立ち合いしている私
宝くじが当たるよりきっと幸運だ