
梅のつぼみはもう春を感じていて、寒さを耐えて待つ、とゆうより、春のおとづれを楽しみに待っている感じがして、写真を撮りたくなってしまった。
おそらく、霜柱ができた土を掘れば、土中ではつくしがスタンバイ、モグラ叩きゲームのモグラように今か今かと、出ても良い機会をうかがっていることだろう。
寒い冬になると、小学生の時、教科書に載っていた、|はるかぜのたいこ|とゆう物語を思い出す。たくさん着込んだ寒がりやのうさぎが、ある楽器屋に行き、寒いならこれを叩いてみたら?と店主の勧められるままに太鼓を叩くたび、暖かくなって、着ていたものをズンズンと脱いでゆき、最後にはこの太鼓をいただいていくわ。とゆうお話。
柔らかなパステルカラーで描かれた絵のタッチと、言葉がリズムよく太鼓の音として鳴り響き、読んでいると、まるで自分も春の野原にいるような心地よい風が吹いている感覚になる、不思議な本なのである。大人になって、古本屋で再会し、迷いなく購入してしまった。
小国に来て、寒い冬から、春のうつろいへの喜び、がこんなにもあるものだったのか、と知った。寒さ厳しいからこそ、暖かくなることを待ち望み、芽吹きや、柔らかい風、陽射しに、心から感謝してもしたりない。と、ただ待ち望んでいるだけで、必ず運んでくれる自然の贈り物の尊さに崇拝する気持ちが生まれてきた。次の春。はいつおとづれるのだろう。待ちどうしい。心体の奥底から。