民藝的生き方

 

夏休みに実家の直島に行った時、帰りに寄った::倉敷民藝館::。こちら何回も倉敷に行っているにも関わらずいつも立ち寄れず。今回は是非に、と行って来た。あー、素敵すぎた。おんくんぐずりで、ゆっくり見れず、さっさと退館の後ろ髪引っ張られまくりだったけれど、うっとりする物がたくさん。好みのドツボばかり。あそこに勤務したいです。あまりに好きなものすぎて、そもそも民藝の定義ってなんだろうと思って、民藝とはなんぞや。と調べてみました。

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《民藝とは》

民藝とは、「民衆的工芸品」の略です。

名もない職人たちが、日々使う庶民の生活道具のためにつくった民藝品には、「簡素で飾らない健康な美しさ」=「用の美」 があり、この「用の美」こそ、「民藝の美」なのです。

この民藝という言葉は、昭和初期、柳宗悦(やなぎ むねよし)という宗教哲学者によって最初に使われました。

いわゆる美術品や、鑑賞のための工藝品にはない、使われることを前提にした健康的な美がそこに見いだされました。それは紛れもなく新しい「美」の発見だったのです。
彼以前には、ありふれた日用品が美しいと言う人はいなかったのです。

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「物の健康的な美」とは、なんとうまく言っているのでしょう!   説明のわかりやすさにも惚れこみましたが、まさに、私の好きか嫌いかの大きな判断要因は、民藝的であるかどうか。だとゆうことが今更ながらわかった!

今から思えば高校生の頃には高松にある::民芸福田::が1番好きなお店で、しょっちゅう行っていて、未だにその当時買った深い藍色のとんぼ玉やかごなんか使っているほど。

アジア雑貨屋さんが好きだったのも、一点もののざっくり作られた器や洋服がすきだったから。近年のアジア雑貨やさんは、日本でオーダーして作ってもらっているものが多くて、あまり面白く無くなってしまった。

そんな中、倉敷民芸館置いてあった一枚のチラシが目に入る。「アジア民族衣裳展」場所を見れば八女ときた。なぜに岡山に八女のチラシがあったかは?だけれど、最近滅多にこれ見たい聞きたいが無いのに、ピピリと感じるものがあるので、よいお導きに違いないと、::旧大内邸::へ。

IMG_8675

旧大内邸さんブログよりお借りした写真

着くと外にトゥクトゥクが置いてあって、子ども2人喜ぶ◎私も喜ぶ。インドで10万位って言ってたし、3年前に車を探していた時、あまりにかっこいいなと思う車がなくて、車車していないのがいいなぁと、そんなら買うならトゥクトゥクがいいっと思って探したら100万越えだったのであきらめた。笑。派手だけどかわいい。ちゃんと公道走れるそう。いいなぁ。

 

さて展示はとゆうと。建物自体も美しい古民家に、丁寧に、丁寧に育てて、紡いで、織って、縫って、染めて、手仕事された布たちがたくさん。そのうえ、直接布に触れてさわってみてくださいね、っと言ってくださったので、遠慮なく裏返したりサイズを見たり、触らせてもらったけど、全く今の服の感触と違う。シルクは別として、ごわごわしているけどまったく肌が異物と判断しない感じ。馴染む。薄っぺらい生地を何重にもして、その何重もが同じ形3枚がセットの服とか、機能的かつおしゃれ過ぎて、まさに民藝の美しさ。

藍染された服や、豚の血でなめしてピカピカになった服、とにかく刺繍が素晴らしいものなど、どれもこれも美しく、本物に触れられて行ってよかった〜。

個人所有物の展示だそうで、来年もあるはずです、っとおっしゃっていました。是非来年も期待したい。

「民藝的な物」にとどまらず、生き方も民藝的になりたいもんです。

 

9月のよがのひはこちら→

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